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メキシコ・ペソの特徴と傾向

二度の通貨危機を経験し、今後の成長を期待されている通貨です。

メキシコ・ペソの基本事項

・通貨表示:MXN=Mexican Peso
・通貨通称:ペソ
・通貨発行:メキシコ合衆国

メキシコの基本事項

・人口:1.233億人(2013年)
・GDP:1.261兆米ドル(2013年)
・主な産業:鉱業、工業、観光業

メキシコ・ペソの特徴

・産油国通貨のためエネルギー価格に左右される
・資源国通貨のため輸出に左右されやすい
・経済的な関係の強いアメリカに影響される
・カントリーリスクが大きい

メキシコは石油や銀、オパールといった様々な価値の高い資源が産出される国で、メキシコ・ペソは石油産出国と資源国通貨の両面を持っているといえます。
特にエネルギー資源の価格に関する動きには影響を受けることが多いです。
また、貿易の取引相手であり、経済的な結びつきが強い隣国のアメリカの影響も強く受けます。
そういった影響を受けやすい性質や情勢、二度の通貨危機を経験していることから「カントリーリスク」が大きい通貨とされています。
カントリーリスクとは国の信用のことで、政治不安や制度変更、革命、テロ、ストライキなどの様々なその国が抱えるリスク全般を指します。
メキシコは社会情勢が不安定なため、カントリーリスクがまだまだ高い国であるといえます。

メキシコ・ペソの歴史

メキシコはスペインに征服され、植民地としてスタートしました。
300年間の支配のなかで、当時のスペインがメキシコで産出した銀から鋳造した「メキシコ・ドル」が前身です。
メキシコは銀が大量にとれ、それらが大量にヨーロッパに流れ込んだことにより、価格革命が起きたほどでした。
1821年にメキシコが独立を果たしてもしばらくはそのままメキシコ・ドルを使用し、1863年にセンターボ通貨、1866年にペソ通貨と変化していき、独自通貨を根付かせていきました。
ペソ通貨の価値は安定していましたが、1970年代にメキシコで石油投資ブームが起こり、国際市場に流通する資金が増加しはじめました。
その後アメリカで資金を調達し、当時国営で債務補償証がつき、高金利のメキシコの石油公社や電力会社に投資することで大きな利益を狙うことが多くなり、メキシコの対外責務が増大しました。
債務の利払は輸出で賄っていましたが、1980年代にアメリカの金利が上がったことにより、メキシコの債務の利払がさらに増えたことにより、財政負担能力を超える事態に陥りました。
この結果、急激かつ大規模のインフレになり、一度目の通貨危機を向けることになってしまいました。
二度目の通貨危機は、1986年に「関税および貿易に関する一般協定(通称:GATT)」に参加し、外貨をよぶために金利を高く設定した結果、ペソの過大評価となり、輸入増と輸出不振の事態になりました。
貿易赤字が続くなか、北米自由貿易協定が調印されたことにより、またしてもメキシコ投資ブームが始まります。
アメリカの製造業者がメキシコに工場を大量に建設したことで、メキシコは突然の好景気を迎えます。
しかし、1994年2月に武装蜂起が起こり、3月には大統領選挙の候補者が暗殺される事件が起こると、カントリーリスクが表面化し、一気にペソの価値と信用が暴落しました。
必死に為替介入をして立てなおそうとしますが、あえなく二度目の財政破綻を経験することになり、固定相場制から変動相場制への変更を余儀なくされました。

今後の動向に注目です
今後の動向に注目です

メキシコ・ペソの注意点

注意すべき点はアメリカとの高い関連性とカントリーリスクに関することです。
アメリカの経済に芋づる式に反応する通貨のひとつであり、二度の通貨危機に関係していたアメリカの動向は欠かさずチェックしなければいけません。
カントリーリスクに関しては情勢が不安定なため、様々な可能性が考えられます。
しかし、今後の成長と可能性を感じるため、注目している人も多い通貨です。

主な外国為替取引通貨ペア

・米ドル/メキシコ・ペソ(USD/MXN)
・日本円/メキシコ・ペソ(JPY/MXN)
・ユーロ/メキシコ・ペソ(EUR/MXN)
・UKポンド/メキシコ・ペソ(GBP/MXN)

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