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人民元の特徴と傾向

世界随一の経済成長力と特異性の高い値動きが特徴の人民元は可能性を秘めた通貨ともいわれます。

人民元の基本事項

・通貨表示:CNY=Chinese Yuan
・通貨通称:レンミンビー
・通貨発行:中華人民共和国

中華人民共和国の基本事項

・人口:13.57億人(2013年)
・GDP:9.24兆米ドル(2013年)
・主な産業:農業、工業、サービス業

人民元の特徴

・通貨バスケット制と管理フロート制を採用
・実際の経済実態よりも割安で動く
・値幅の拡大が今後強く期待されている
・政治情勢からの影響があることも

人民元は数ある通貨のなかでも特殊な値動きをする通貨です。
多くの国が変動相場制を採用するなか、「通貨バスケット制」という制度を採用しています。
通貨バスケット制は固定相場制のひとつで、自国の通貨のレートを複数の他国の通貨の加重平均から割り出して決定する方式です。どこかの国で大きな値動きがあっても平均したときには被害が少ないといったメリットがありますが、通貨のレート算出の計算方法を公表すると不透明性が損なわれる、複雑な計算方法が必要になる、市場介入が難しくなるといったデメリットもあります。
そして、もうひとつ珍しいのが「管理フロート制」というもので、自国通貨の変動幅を固定し、その範囲内でのみ自由に取引を行うように管理する制度です。
この2つを採用しているために、人民元は実際よりも割安で値動きをしています。

人民元の歴史

1948年に中国共産党が発行した初代人民元が本格的な人民元の始まりとされています。
当時はハイパーインフレだったため、1元~5万元までの62種類が存在していました。
その後、紙幣の種類を減らしていく予定でしたが、情勢の変化で小額の紙幣は延期になり、外貨や金券、従来の通貨との交換が急がれました。
国内の通貨が統一され、紙幣も6種類に落ち着きましたが、しばらくするとまた内戦などが起こり、人民元は安定しませんでした。1949年の一年で物価が75倍にまで膨れ上がるインフレが発生し、当局が様々な政策を行使したことでインフレは収束を迎えましたが、インフレ以前までは価格が回復せず、1万元と5万元がそれぞれ再び発行されました。
1955年には物価がようやく安定してきたので、二代目人民元が発行されました。
計画経済体制が行われていたので、政府の全面的な管理のもと、固定相場制を採用し、外貨もあまり受け付けないようにしていましたが、ブレストン・ウッズ体制崩壊に伴い、1976年に通貨バスケット制に移行しました。
そして2005年には人民元改革が発表され、通貨バスケット制を参考に調整する、管理変動相場制に移行することが新しい人民元通貨制度となりました。
これは通貨バスケット制を参考にしながら、中国当局が調整する管理相場制になっています。

人民元の注意点

独特の管理体制のため、従来の固定相場制よりかは柔軟な動きを示しますが、実際の経済成長、経済力に比べると割安なため変動幅の拡大や切り上げが強く望まれています。
また、中国当局管理のため、政治情勢にも関連した動きをすることもあり、突然予想外の値動きをすることもあるので油断できません。
変動値幅が決まっているため、長期的に利益を狙っていく人向けの通貨であるされています。

欧米などの国は値幅変更を強く求めているそうです
欧米などの国は値幅変更を強く求めているそうです

主な外国為替取引通貨ペア

・人民元/円(CNH/JPY)
・ユーロ/人民元(EUR/CNH)
・豪ドル/人民元(AUD/CNH)
・人民元/香港ドル(CNH/HKD)

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